美容院
美容院で何気なく手に取った「天国の本屋」という書籍。
昔、一生懸命本を読んだ時期があったなあ。
作家にこって片っ端から読んだ思い出。
ミステリーを徹夜で読み通した寝不足の日々。
食事中も本を離さないくらい読みあさっていたのに、今では読みたい気持ちが起こらない。
ウーン、前回それらしい本を読んだのがいつか思い出せないなあ。と、思っていた時に巡り会った一冊がこれ。
ひょんなことから天国の本屋でアルバイトすることになった若者の話。
挿絵も多く、パステル調でやわらかく描かれていて大人向けの絵本のような印象を持った。
私が幼い時に親に読んでもらった本の名前が出てきてタイムスリップしたような気持ちになった。
文章も読みやすく、1時間もあれば読み切れるので負担がないのも魅力だった。
読み終えて、優しい気持ちになれた。本棚のお気に入りのコーナーに並べたい。
もう少し子どもが大きくなったら、「天国の本屋」のように読み聞かせてやりたいな。
やがてスタイリストと話が弾んだネタが、美容師裏話。
技術的なことから、それこそお客さんとのエピソードなど、非常に楽しく過ごせた。
でもやっぱり、美容師たるテクニックを知った時は、驚きを隠せなかったと同時に、素人には真似できないなと感じたものだ。
若い子は自分で前髪を切って、仕上がり具合の良さに悦に浸っているようだが、再現性を考えずにただ切っているだけと指摘したあたりはプロとして確かな証拠だ。
オーダー通りに仕上げるのは当たり前で、お客の手で少しの手間でスタイルが整うよう再現性を加味するのがプロなのだ。
髪と加味をかけたわけではない。
そんなダジャレがツボに入って笑い転げたところ、コンタクトレンズを落として踏んで粉砕。
いつもの通販でまた大量買いだ。
ビジネス本ばかりを読んだ結果
先輩からこれからの社会は「知識」より「見識」だと熱弁され、その先輩の話に感動させられた僕は見識を見識を高め様と思い自分なりに選んだ本を一生懸命読んだ結果。
見識が身につく事はなく知識だけを獲得した感じです。
知識を身につけるのは意外と簡単ですね。
インターネットですぐにいろんな事が調べられる世の中。
検索ボタン1つで100万超の情報が手に入る事もあるんです。
もちろんその中には間違った情報も混じっているでしょう。
その間違った情報を見抜くには見識を身につけておかないと…ですよね。
見識を身につけるには読書が1番だと思ったんですが、そうではなかった様です。
先輩は見識を高める為に休みの日は必ず旅行へ出る事にしているみたいで、こないだの連休でスペイン旅行をしたらしいです。
スペインの有名な建物を巡ったらしいです。
行く前にちゃんとその建物の歴史も勉強して行ったそうで、実際建物の中に入った時は感動して大号泣してしまったと語っていました。
以前にもミラノへ行ったらしいんですが、その時はミラノの駅で大号泣して現地の人に「大丈夫か?」と声をかけられた様で、駅員まで近寄ってきて「日本人が泣いてる!」と結構な騒ぎになった様です。
先輩いわく…「見識高くなりすぎると色んな物に感動してしまって涙腺故障したのかな?ってぐらい涙が出るから注意した方がいいぞ」と。
それって『見識が高まる』とかの意味とはまた違うんじゃないかなぁって思いましたが指摘する事は出来ませんでした。
早く先輩に本当に見識とは何かを教えられる様な人間になりたいです。