クリーニングの水あらい

一緒に住む彼が、昨夜の飲み会で新しいスーツに醤油をこぼしたというので、いつも通うクリーニングに持っていった。
まだ買ったばかりのかなりお高いスーツ。
通り雨にも濡らしたくないほど大事に着ているものだが、醤油を店員さんが運ぶきにこぼれてしまったらしい。

紺色のスーツなので、醤油の色は見た感じシミになっているのかもしれないが見当たらなかったが、水洗いプランに出してと頼まれた。
ドライではなく、水洗いでのクリーニング方法ってどのようにしているのか謎だ。

洗濯機のようなものに入れてジャブジャブ洗っているのか。
噂では特殊な液に浸けるだけで、乾燥とプレスを行うらしい。
でもそれだけでシミ汚れなどが取れるとは思えない。

町のクリーニング店から集められた衣類をすべて引き受ける巨大なクリーニング工場が、以前住んでいた家の近くにあった。
絶えず洗剤や柔軟剤の匂いが漂っていた。
嫌な匂いじゃ無いものの、匂いが濃いかんじ。

ドバッと入れてしまったときの柔軟剤の匂いが、プレスする匂いと混じっていて、あまり良い匂いじゃなかった記憶がある。
おそらくあの工場の中で、水洗いも行っていると思うが、どんな工程なのか知るすべがない。

たしかニットも水洗いができますよと、クリーニング屋で冬の終わりに勧められたが、型崩れしそうな気がしたから断った。
ニットも、水か液剤に一度浸けてからプレスするのだろうか。

家では絶対に洗えないものだけに、そのクリーニング方法がやけに気になってしまう。
ちなみにワイシャツは自宅で洗っているものと、これまたお高いワイシャツは必ずクリーニング店に出すように言われている。

なんだかもったいないなぁと感じてはいるが、スーツは男の戦闘服。
ぱりっとするために豆にクリーニングとのお付き合いをしていこうと思う。

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