皿洗い
キッチン周りの清潔感や、炊事方法には正確と躾がよく現れてしまうと思う。
いわゆる、お里が知れるというやつだ。
私は、そういえばよく考えてみれば、母親の横に並んで炊事をした記憶がかなり遠い。
小学校時代に、手伝いでキュウリをスライスしたり、ジャガイモの皮を剥く。
これくらいの記憶しかない。
私が中学校に入った辺りから、母親は忙しくなったので、ゆったりとキッチンで肩並べて料理を習うことも、手伝いすることもなかった。
だから、きっちりと家庭料理の作り方を習っていないので、うちの家庭の味というのが再現できないのだ。
レシピをユーザーが投稿するサイトを見て献立を考えているので、私が育ってきた味というよりかは、どこかの誰かが家で食べていた味を毎日再現しているようなものだ。
料理の作り方以上に、お里が知れてしまうなというのは食器の扱いについてだ。
実家は、全体的に空気が乾燥していた。
食器洗いしたあと、洗いかごに入れていると、翌朝にはカラッカラに乾いている。
だから、食器を洗ったあとにふきんで水滴を拭き取る必要がなかったのだ。
乾いていたら、食器棚に片付けるという流れだったので、今でも、洗ってすぐにふきんで拭かずに放置している。
このことについて、几帳面な女友達はどうやら気になるようだ。
家で鍋パーティーなどをしたときの片付けで、みんなふきんはどこにあるのか聞いてくる。
明日朝やるから良いよ、といっても、洗ってから片付けるまでが食器洗いだと言って、拭いてくれるのだ。
良い家に育ったんだな、と勝手ながら想像してしまうのだった。
作戦勝ちした私の秘策紹介
スポンジに水を含ませ、軽く絞ります。
そしてその上に数滴の洗剤を垂らします。
スポンジを軽く握ったりゆるめたりして、たくさんの泡を作ります。
私はこの泡の付いたスポンジが大好きです。
この泡作りが甘いと、食器を洗う時にスポンジに汚れがこびりついて取れなくなってしまいます。
そして、そのスポンジについた汚れはなかなかとれません。
なので、私は念入りにスポンジに泡を作っておきます。
欲を言えば、このスポンジは今綺麗な状態なので、綺麗なものから洗うのがベストです。
コップや箸など、直接口に付けるもので、かつ汚れがそれほどないものから洗っていきます。
次にお茶碗、お椀類です。
やはりこれも汚れが少なく、特に油汚れが付いていないことも重要なポイントです。
いかにこの綺麗なスポンジの状態を維持できるかが私の腕の見せ所だと自負しています。
ここからが難しいのですが、カロリーの低いものから洗っていくとまず間違いないと思います。
煮物、焼き物、揚げ物の順と言ってしまえば簡単ですが…。
焼き物でも中華料理などの油ものは後回しです。
そして、焼き魚、焼き肉など、匂いが強いものも後回しにしておきます。
最後の最後で鍋類など、調理で使った道具を洗うのですが、まな板だけは料理後の食べる前にすぐ洗剤に付けておく私。
箸やコップよりも先にここは除菌しておきたいのです。
そして、油もののゆすぎはしっかりとお湯を使って流すことです。
落ちていると思っていても水では汚れが取れていない場合が多いです。
…そんな細かいことを自分だけではなく主人にも要求したくなってしまう私。
少し言ってみたのですが、なかなか難しいようです。
そして食洗機を買ってくれるそうです。
とてもラッキーな私、得した気分です。