失言が自らの失墜を招く
政治家の一度の失言について酷く非難され、辞職に追い込まれる。
このようなことが、もう何度も何度も繰り返されている。
一体、一年で失言によって辞職した人がどれだけいるのだろうか。
その失言部分だけがクローズアップされ、その方が本当に成し遂げたいことや、これまでの功績が全く伝わらないままの失脚。
本当にもったいないと思う。
動画サイトが当たり前になったことも、大きく関わっていると思う。
国会やぶら下がり会見での一言をすぐにアップロードするユーザーがいるからだ。
失言部分だけに対して、非難の意見が殺到し、書き込むだけでは飽き足らない人々が苦情の電話などをかけたりと、辞職するまでその、いわゆる「炎上」が止まらない。
意図が伝わらないまま言葉の一つを取って揚げ足取り。
このような雰囲気は一体どうしたら終わるのだろうか。
また、インターネット上の掲示板やSNSによって、動画の拡散や、失言部分についての解説が行われる。
解説といっても、失脚させてやろうというフィルターを通じての解説は悪意に満ちている。
良いことを言えば、選挙の前だからと言われる。
常に誰かを攻撃しやすいネット環境が整ってしまっているので、失言を発端とした辞職は止まらないだろう。
わざわざ動画を編集してアップロードしているユーザーは、そのときどんな表情をしているのだろう。
次の選挙で票の先を変えればいいだけなのに、醜く歪んだ表情でアップロードしているその姿は実に下品である。
過去の総理大臣も、このような形で歪んだ世論が盛り上がってしまい、辞職した人はたくさんいる。
あのまま政権が続いていれば、そう感じずにはいられない。