実家を顧みない末っ子

3つ離れた姉はまだ実家で母親と一緒に暮らしている。
同じ市内に住んでいるので、私も帰ろうと思えば30分くらいで帰れる距離にいる。
しかし、正月くらいしか実家には行かない。

必要なことはメールで連絡を取っているし、郵便物などをたまに持ってきてくれる。
互いに街中にいるときに待ち合わせて受け取るのだ。
姉は今後家を出たとしても、母が居る家に頻繁に帰ると思う。

一般的に、長男長女は親を大事にする。
末っ子は押しつけたまま自由気ままに動き回る。
このような分析があるが、よく当たっていると思う。

知人や友人の家を考えても同じようなものだ。
末っ子ほど、実家を顧みないものである。
別に嫌っているわけでもないし、帰るのが面倒というわけでもない。

しかし、長男長女のように親身ではないということ。
親に対してだけでなく、親戚付き合い全般において言えること。
先日伯母が還暦を迎えたので贈り物をすることになった。

姉は伯母の誕生日の1ヶ月ほど前から、何を送ろうかとよくメールしてきた。
私は花でいいのではないかと思っていたので、直前になって花屋から発送すれば良いと思っていた。
姉は還暦だから赤の、縁起の良い花言葉のある植木が良いと言っていて、正直言うと調べるのが面倒だなぁと思っていた。

今週末、母親の誕生日なので食事に行こうと思っているが、その用意も甲斐甲斐しく姉は行っている。
食事に連れて行くだけではなく、マッサージ屋を予約しているようだ。
さらには、離れて暮らす祖母にも一日一回はメールしているというから驚きだ。
姉らしい姉を持ったな、と思う。

末っ子ならではの育ち方と長子の宿命

私は姉が一人いるのですが、小さなころからこき使われてきました。
だから、私は妹か弟が欲しくて、親に頼みこんだ時期もありました。
その話を友達にするとやはり末っ子の友達は同じような気持ちになったことがあるそうです。

末っ子って、我がままだとかマイペースだとか自由だとか…言われ放題ですが、本当はもっと自立したいし、上の立場も味わってみたいのです。
でも、その機会が小さいころなかったのです。
いや、私のせいではなく、その環境のせいなのだと思いたいのだけかもしれませんが…。
そして、妹よりも私は弟が欲しかったです。
姉に対する女の子のイメージが強烈で、女の子ってこんなに強いのなら、可愛い男の子の方が自分も可愛がってあげられるだろうと思っていました。
異性の方が優しくなれると子どもながらに思えた自分にもびっくりです。
それでも、結局私は末っ子のまま大人になったのですが、この間息子が弟が欲しいと言ったのです。
息子には2個下の妹がいます。
またこの妹は息子にとってかなりの強敵。
口ではかなわず、泣きながら親である主人や私に訴えてきます。
そんな泣いている息子を見て、娘は「ニィニ…泣いたら弱くなっちゃうんだよ。」なんて言ってしまうほどです。
その姿を見ると私も次生まれるのは男の子がいいなと思いますが、こんな心の繊細な息子に強い娘、そしてもう一人子どもができたら、息子はますます自分の思いが言えなくなってしまうのではないかと心配してしまいます。
やはり、そう思うと二人兄妹で仲良くやっていってもらうのが一番。
そして、娘はきっとこのまま強烈な女性として大人になっていくと思うと、娘の未来のご主人さまに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

«
»