試験用参考書
短大を卒業してから、普通自動車の免許取得依頼、試験と名がつくものに関わったことがない私。
友人の薦めもあって、「漢字くらいなら…」と漢字検定を受けることになった。
さっそく、テキストを買って試験勉強をするつもりだったのに直前になっても数ページしか進んでいない。
なぜ、漢字検定かと言うと、近々、食品会社の採用試験を受けることになったのだ。
受験前に入社試験だが、やっておいて損は無いと思い、スタートさせた。
いよいよ当日。
席に着くと、小学生から私の親の世代まで幅広い年齢層の受験者が来ている。
試験中は静まりかえる中、ペンの音だけが響いている。今回は、確実な4級を受験した。
でも、合格通知を受け取ったときには大人げなく大喜びした。
久々の緊張感を味わった一日だった。
息子も、7級を受検したけど、私がいっしょに試験を受けたことが自慢らしく、友達に言い触らすのははずかしかった。
親子で同じ目標を持つと話題が弾むことを発見したのも収穫の一つ。
そして就職試験に向けても、幸先の良いスタートとなった。
履歴書に一行追加する項目が増えたことも、良い印象を与えることが出来るかもしれないが、履歴書で全てが決まる訳でもないので、しっかりと面談のシミュレーションもしておきたい。
何が出来るのか、どうすれば貢献できるかを、必死に考えてみたい。
勉強会仲間
私の勤めているバイト先のコンビニは、下が高校生、上が50代、と幅広い年齢層のアルバイトが居ます。
しかし他のお店と比べると学生や若いフリーターが多く、平均年齢は29歳くらいで、かなり低い方です。
そのため若いメンバーは皆仲が良く、お店以外でも遊んだりご飯を食べに行ったりすることがあります。
また、面白いのが皆、何かしらの科目の勉強に通じているという特徴があることです。
例えば私は元々高校で国語を教えていましたし、社会の教員免許を持っている人もいます。
日本でも5本の指に入る国立大学の生徒も数名居て、一人は化学、別の一人は語学を専攻しています。
他にもフリーターですが数学がものすごく得意で、店での計算は全て暗算でやっている、という男の子もいます。
この状況を喜んだのが高校生たちです。
特に人懐っこい女子高生たちは、テスト前になるとアルバイトに教科書や参考書を持ってきて、退勤の後に「勉強教えてくださ~い」とやって来ます。
私達も女子高生たちが可愛いので、ついつい遅くまで残って教えてしまいます。
お店の事務所でちょっとした勉強会が始まります。
特にテスト前になる度に勉強会を頼みに来ていた一人の女子高生は、成績が少し上がったそうです。
私達の力かどうかは定かではないですが、やっぱり嬉しいです。
一人の女の子を囲んで色々なメンバーが色々な科目を見てあげている姿は、はたから見ているととても面白いです。
それと同時に、皆生活も性別も年齢もばらばらなのに、一つのお店を通じてこうして知り合って、そのうちの一人のために時間を割いて、更にそれを皆楽しんでいる、ということが何だか誇らしくなることもあります。
私も皆も、そういう時に「お互いいい仲間を持ったなぁ」としみじみ実感しているのだと思います。
最近は勉強会後のご飯会が楽しみな私です。