日本人狩り

中国や韓国という、地理的にはとても近い国々。
ここ数年は領土問題や歴史認識の違いから、ギスギスした関係が続いている。
日本や日本人への感情も良くないものになり、一部では「日本人狩り」なる状況が生まれているという。

反日感情がある国への海外旅行は数年で一気に需要がなくなった。
誰だって、日本人を嫌っている人が大勢いる国など行きたくないものだ。
もちろん「ウェルカム」の気持ちが迎えてくれる人もいるが、どちらの人数が多いのかよく分からないから、恐い感情が生まれてしまっている。

プライベートな旅行となれば、単に自分が目的地を変えれば良いので簡単だが、留学や転勤でいっている日本人にとっては、すぐに帰れない事情がある。
そんな中で、身の危険を感じるほどの日本人狩りの状況。

日本からの留学生を抱えている大学では、歴史や地理の講義で、教授が日本人学生を名指しで質問を投げかけるそうだ。
少しでも、教授の考えと違っていたり、日本的な考えを口にすると、単位をもらえなかったり、他の生徒や教授からも冷たい視線を浴びることになる。

また、あるサラリーマンは転勤先の韓国で、街中で日本人に因縁をつけるグループを目撃したそうだ。
こちらも領土や歴史的な認識について質問を投げかけ、日本的な考えを述べてしまうと、「狩られる」状況なんだとか。

一時期は、中国で事業を行うために起業セミナーなどが頻繁に行われていたが、今は中国にいる日本人を対象にした、中国から脱却するためのセミナーが盛況らしい。
なんとも皮肉な状況だ。

チャイニーズニューイヤー

スケジュール帳を見てみると、今年の1月31日は、チャイニーズニューイヤー、これは日本で言う旧正月です。
日本人にとってはあまり馴染みのない言葉ですがアジアを中心とした世界的にビックイベントなんです。

日本のテレビ以前で、この時期になると大都市に出稼ぎに来ている地方出身の方が地元に食べ物やらお土産やらたくさん持って帰る満員電車の映像や、
地方労働者が親を安心させるため、この時期だけ女性をレンタルして嫁として一緒につれて帰るなんて驚きの映像を見たことがあります。
(もちろんこの時期だけレンタルなんで、本当のお嫁さんではないです。
)また、日本でも中華街では、獅子舞のパレードなんかもありお祝いしてますね。
中国人にとってこの旧正月は年に1番大きなイベントなので、中国以外でも中華系の人口の多い町では一面ニューイヤー色です。
銀行なんかでも、ヨーロピアンがハッピーニューイヤーなんていってます。
この時期に。
1ヶ月前に終わったでしょ。
と言いたくなりますが。
中華系のレストランでも、旧正月の前日は家族みんなでお食事をしてわいわい騒いでます。
普段はあんまり混んでないお店がこの日だけは大盛況。
そして、驚いたのが、中国だけでなく、ベトナムやタイ、シンガポール、さらにお隣の韓国でもこの旧正月はお祝いするんだそうです。
仕事も休み、家族で過ごしたり、バケーションに行く人も非常に多いんです。
なので、中国人以外の彼らは、私がチャイニーズニューイヤーというと、違う、アジアンニューイヤーだ。
何でチャイニーズに限定するんだ!
とちょっと突っかかってきます。
これ以上、日本語では旧正月って言うんだよ!なんて言ったらキレられそうで怖いんで言わないですけど。

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