人間関係
高校は女子高で、3年間クラス替えが無かったため、40人のクラスメイトの仲が良い。
よく集まるグループというものは存在していたので、今でも関係性は続いているが、いじめなどの嫌な事件は一度も無い穏やかなものだった。
出会って10年経った今では、グループに捕らわれることなく、結婚式のパーティーに招待したり、時間が合う人同士が集まって食事するなどしている。
卒業してから5年ほど経つまでは、女子高時代と変わらず、もう毎日のように会っていた。
仕事が終わったら誰かの家に泊まりにいったり飲みにいったり。
それぞれの場所で仕事の悩みが発生するが、それを癒やす場所が私たちにはあったのだ。
26歳くらいになってから、転職ブームがやってきた。
高卒で働いていると、四大卒の同い年に比べて、できることに差を付けられるようになっている頃。
キャリアアップや待遇アップを求めたり、待遇はダウンするが自分がやりたいことに挑戦したり、仕事にのめり込んでいった。
その頃から、頻繁に会うことはなくなったがSNSやメールを使って近況は何となく把握している状態。
仕事や恋人と嫌なことがあって立ち止まりたくなるときは、みんな同じタイミングになることが多く、ご飯でも行こうかというと自然に何人か集まる。
私も、私も、とみんな悩みを吐き出す。
解決策を打ち出すわけではなく、ただ聞くだけ。
それでも高校時代にファーストフード店で話していた頃と変わらない懐かしさがある。
会いたくなるときがみんな一致しているのがなんだか嬉しくて、きっとこの先あまり会わない年が増えてくるだろう。
10年、15年という時間が空いたとしてもこの関係はずっと変わらない予感がして、すごく嬉しい。