トラブルとリスク
韓国の航空会社が運航していた航空機が、アメリカの空港での着陸に失敗した。
機体は炎上し、犠牲者が多数出た。
この事故については、検証中ということだが、色々な状況が出てきている。
事故が起こって、まだ状況が錯綜している中で真っ先に問題視されたのは、避難にたいする手順が良くないことだった。
機体から逃げた人が撮った写真や動画が多数アップされていたようだが、そのときに固まって座っていた乗客は、キャリーバッグやボストンバッグ、紙袋などを抱えていた。
通常、機体から逃げる際は、手荷物は一切持たずに、女性はヒールを脱いで、というような決まりがあるはずだ。
日本の国内線でもそのように指示されているはず。
なのに、荷物を抱えたまま避難した乗客らが多数いることから、避難指示が上手くいかなかったことが真っ先に指摘された。
たしかに、素人の私が見ても不自然だと思うほどだった。
それから次第にパイロットの経験不足や、管制塔の指示ミスなど、色々な事故の原因となることが分かってきたが、最新の報道によると、航空会社と乗客が「航空機を製造している会社」を訴えるということだ。
最初は、航空会社と空港が争うような構図だったのに、いつのまにか機体が悪いという流れになったのか、航空会社と機体の製造会社が対立する形になっている。
人為的ミスではないというのが航空会社の主張であろうが、世論としてはパイロットの経験不足と、客室乗務員の指示ミスというのが濃厚という雰囲気である。
今後、フライトレコーダーや壊れた機体を調査することで色々なことが明るみになる。
二転三転しそうな予感がする。
航空機事故
韓国の航空機が、アメリカの国際空港で着陸に失敗したという事故のニュースが朝飛び込んできた。
乗客乗員合わせて200名ほど乗っていて、朝の時点では二人がお亡くなりになり、60名が重軽傷を負って病院に搬送されたとのこと。
報道を見ると、機体の上部にぽっかりと穴が空いていて黒く焼き焦げているように見える。
情報が錯綜している状態だが、目撃者の話では、機体の下部から火が出ていたとのこと。
上部から火が上がったと思ったら、なんと下部から出火したのが原因とは驚きだ。
航空機の事故は、思わぬ原因で、想定外であることが多いようだ。
ドキュメント番組などで、世界で起きた航空機のトラブルから奇跡的に生還したという内容の再現VTRが放送されたりするが、こういった番組に出てくる「奇跡の生還」がいかに難しいことなのか、実際の報道があるたびに痛感する。
有名な話では、エンジントラブルで空港に行くには距離が遠すぎたので、機長の判断により川に不時着した事故。
数十年前の出来事だが、航空機事故を特集した番組では今でもよく取り上げられる。
航空機の翼が沿岸ぎりぎりの所にある様子を見ると、卓越した操作技術や判断力があった機長が搭乗していたからこその「奇跡の生還」を成し遂げることができたのだ。
今朝のニュースを見て改めて、飛行機は恐いと思った。
出張で毎月二回ほど東京に行っていたころ、機内で見る夢はいつも墜落や海上着水の内容だった。
着陸前のシートベルトランプが点灯する音で、汗だくになりながら夢から覚めていた。
実際には、まったく刺激のない静かで華麗な着陸によって、快適に過ごすことが出来ていた。
万が一、の事故が自分に起きないとは言い切れない。
今一度、非常の際の過ごし方をシミュレーションしておきたい。