奨学金
高校時代に奨学金を受けていた。
公立高校に通っていたので、借り入れた額はあまり大きくないが、現在は一年に二回引き落としがあり、一回の引き落としは36000円。
つまり月に6000円返済しているということになる。
無金利なので助かっている。
あと二年ほど、29歳のときに完済する計算だ。
19歳の春から返済が始まったので10年間かかって返すのだ。
奨学金を借りることで、同時期に専門学校へ進んだ姉に家庭のお金を使うことができたので、本当に借りて良かったと思う。
10年かかって毎月6000円返すことはあまり難しいことではなかったと私は思う。
しかし、ニュースを見ると、その月に何千円の返済がきついために奨学金を踏み倒す学生が多いというからびっくりだ。
高校三年生のときの女性の担任教諭は高校も大学も私立に通ったそうで、返済しおわったのは40歳だったと話していた。
高校大学7年で借りた額を22年で返済する、かなり長い期間の借金だが、この奨学金があったからこそ、今教師をしていられるということで、感謝しつつ返済をしたそうだ。
私もそうだが、奨学金の存在に大変感謝している。
親ももちろん感謝している。
だから奨学金の返済に給料をいち早く振り分けることが当たり前だと思っているが、返すときになって奨学金を重荷に感じる人が多く、踏み倒しに繋がっているようだ。
しかし、今20代前半で返済を行っている人の踏み倒しが増えると、これから奨学金を必要とする現在中学生や高校生が困る。
奨学金を出している団体はさまざまあるが、行政から出ているものにしても、尽きないわけではないのだから、返済をしなければこれから受けられない学生が出てしまう。
それほど重大なことだと認識して欲しいと思う。