江戸時代のおしゃれ
江戸町民はおしゃれが大好きでした。しかし、幕府からはたびたび「贅沢禁止令」が出されます。
「禁止」と言われている中で派手な着物を着ることはできないので、茶色や鼠色の地味な着物ばかりを着ることになります。
しかし、一見地味な茶色や鼠色も、おしゃれな江戸っ子にかかると、その微妙な色の違いが区別され、それぞれに名前が付きます。
例えば、グレー系では、白鼠、銀鼠、素鼠、利休鼠、鳩羽鼠、墨色などがあります。
茶色にいたっては、紅檜皮(べにひはだ)、江戸茶、唐茶、雀茶、栗皮茶、鳶色など、数えきれないほどの色の種類があったのです。
また、表向きは地味な着物を着ていても、羽織の裏地や長襦袢などの外からは見えないところに凝るようになり、おしゃれ心が尽きることはなかったようです。
ところで個人的な疑問ではありますが、江戸時代のような電気というライフラインがまだ未発達な日本での暮らしを想像出来ますでしょうか。
時代劇などでは、ろうそくが主流のようで、専門問屋も見かけます。
実際のろうそくの明かりは、とても日常では暗すぎるのですが、そうした暗さが当時では「当たり前」だったのでしょうか。
飲食店も存在しているはずですが、夜は相当に薄暗い中でのディナーだったことでしょう。
まあ、店であろうが自宅であろうが、ろうそくが光源である限りは、満足な光量は得られなかったのかもしれないですね。
いろいろと江戸時代の庶民の生活にも興味があります。
江戸の風情と船料理を楽しめる屋形船
屋形船って素敵ですよね。
きれいな夜景を見ながら屋形船料理を楽しみつつのんびりクルーズなんて、なんて贅沢で楽しそうなんでしょう。
屋形船には、大きな豪華客船やクルーザーにはない風情があって、なんだか惹かれるものがあります。
江戸時代から親しまれてきた屋形船は、世界に誇るべき日本の素晴らしい文化だと思います。
今はお台場や隅田川の屋形船が人気だそうですが、私が乗ったことがあるのは地元の小さな屋形船。
私の地元は港町なので、近くの港からいくつもの屋形船が出ていました。
まだ小学生だった頃、姉と一緒におじの会社の飲み会についていくことがあったのですが、夏休みに屋形船を借り切っての宴会に連れて行ってもらいました。
まだ子供だったので風情を楽しんだりということはありませんでしたが、とても楽しかったことを覚えています。
大人達がわいわい宴会をしている間、私と姉は船の中を探検していました。
そんなに大きな船ではなかったので、今考えると探検といってもたいしたことはないのですが、当時の私から見れば大きな大きな船だったのです。
それから、船の中から見る花火はとても綺麗でした。
薄暗い海の水面に打ちあがった花火が写って、その瞬間だけ辺りが明るくなるんです。普段見る花火よりも幻想的な感じがして、子供心に感動したものです。
大人になってからは屋形船に乗っていませんが、常々乗ってみたいと思っています。
特に、隅田川の屋形船。
夜景も綺麗でしょうし、下町ならではの料理が楽しめるというのが何より魅力的です。
いつ行けるかわかりませんが、その時を楽しみに待っていようと思います。