気にしない

細かいことがいちいち気になってしまう性格の人とは真逆の性格をしているため、良くも悪くも脳天気だと言われる。
でも本当は数年前まで、何事も気になる人だった。
それが人付き合いを上手くいくようになるために、身につけたスキルが「気にしないこと」だった。

理不尽なこと、納得いかないこと、色んな事がある。
その一つ一つに理由を求めていても、理由がないこともあるのだ。
ブラックでもホワイトでもない、グレーしかない場合もあるのだと大人になってから思い知った。

慣例だから、習慣だから、と納得していないまま行う家庭や人間関係の行事に溢れている。
結婚式にしても、葬式にしても、正月でもそうだが、それがまぁ習慣だからということで納得していなくても進んでしまう。
それで良いの?と異を唱えてみようものなら、変わっている人だと言われる。

だから気にしないことも大切なんだと気がついたのだ。
いちいち異を唱えても、私の利益に繋がらないこともあるのだから、放っておけばいいのだ。
気にしない、放っておく、これを身につけてから彼との喧嘩がゼロになった。

怒りそうなことがあっても、でも私は被害被った?と自問してみれば、さほど問題にすることでもないなと気にしなければもうその話しは喧嘩に発展せずに終わるのだ。
何かにつけて文句をつけることを、突っかかると表現するが、かなり的確な表現だと思う。

なめらかに流れている人間関係に突っかかって問題提起を行う。
勇敢な行動だが、ちょっと前の自分を見ているようで、もっと楽になればいいよ〜と思う。
これが歳を取って出る「大人の余裕」というものかと最近分かってきた。

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