旅行には新幹線
かつての話ですが、東北新幹線が青森まで繋がり、青森県は経済効果を狙うことが出来ました。
そして、九州新幹線も鹿児島まで繋がったりと、今は電車での旅行が人気急上昇となっています。
東京―青森間が約3時間で行けてしまうというのは、とても便利なように思えます。
ただ、東京からの目線で考えると便利かもしれませんが、関東圏以外の人たちはどう見ているのでしょうか。
関西圏や中国地方など西日本に住んでいる人たちからは、まだ東北新幹線の魅力がわかる人が少ないようです。
東北に行くのであれば飛行機で…と考えています。
もしくは、自由に動けるように車で長旅を…と計画する人もまだ多数いらっしゃいます。
逆も言えて、関東圏や東北圏の人たちが、九州新幹線に魅力を感じている人は少ないでしょう。
新幹線や今建設予定のリニアモーターカーは、「近くを短時間で」と求めているサラリーマンや帰省する人々にはとても理想的ですが、旅行向かう人たちからはまだ良さが伝わりきれていないかもしれません。
時間がかかってでも新幹線に乗ってみたいと感じていただくには、短時間移動以上のサービスが必要かもしれません。
旅行と言えば、バスをイメージする人も多いのは事実ですね。
これは義務教育時代の遠足や社会見学でバスに乗った経験から、記憶が残っているのだと思います。
新幹線は確かに修学旅行の移動手段としては、もっともポピュラーですが、意外と退屈するらしいですよ。
新幹線に初めて乗った日の思い出
初めて新幹線に乗ったのは、中学生の頃でした。
わずか15分程度の新幹線の旅。
車でも行ける距離でしたが、おじちゃんとおばちゃんが私の為に乗せてくれたのです。
当時のことをよく覚えています。
決して安い料金ではなかったように思います。
駅に車を停めて、ドキドキしながら新幹線に乗り込みました。
窓から見える景色の移り変わりの速さに、少々恐怖を感じたことも覚えています。
それに、想像以上に静かだったことも意外でした。
その日は開通して間もない日で、車内は非常に混んでいました。
停車した駅から人がたくさん乗り込んでくると、おじちゃんとおばちゃんはすぐに立ち上がり席を譲ったことも覚えています。
私にだけ「そのまま座っていなさい」と言って、自分たちだけが席を譲ったその姿も、なぜか凄く覚えているのです。
とにかくその日の事はもの凄く鮮明に覚えています。
成長して自分で働いてお金をもらえるようになると、新幹線に乗ることも増えました。
もっと長時間乗ることがほとんど。
目的地に行く為に、新幹線を利用していると言う感じです。
新幹線に乗ることが目的で新幹線に乗る。
今思えば、懐かしくてありがたい思い出です。
おばちゃんは、子供を育てる母親になっていますし、おじちゃんは独身を通していますが仕事大好き人間です。
どちらも遠方に住んでいて、ここ10年以上会ってはいません。
あの日の事は今でも覚えているのでしょうか。
子どもの頃どこにも行ったことがなかった私に、友達に自慢できるような経験をさせてくれたこと。
やっぱり、もう一度ありがとうを言うべきですね。